エトランジエ

一杯の珈琲と一本の煙草とカナビスと

ティッシュ

再びフランスへ長期滞在できることになった。

 

今日は第1日曜日なので、美術館はどこも無料で入れる。

 

美術館チョイスの問題なのか、感受性の低さの問題なのか、あまり心に響いた作品が無かった。

 

知識不足のせいで、どれも今まで見たものと同じに見えたのだろう。

 

絵画を鑑賞するより、静かな公園のベンチに座って、サンドイッチを頬張って、人々の流れていく様を見ていたときの方がよほど異国の地に来た感じがする。

 

公園で、教授に薦められた桜のような僕の恋人という日本の恋愛小説を読んだ。

 

俗物といえばそうなのだが、泣いた。

 

自分はまだ枯れてないと思えた。

 

おかげで貴重な日本製のティッシュを大量に消費する羽目になった。